AD9834DDS搭載AS40Dの製作

2016.2.29 JH7UBC


昨年(2015年9月)製作した7MHz用アカギスタンダードAS40のVXOをAD9834DDS VFOに変更したAS40Dを製作しました。

内部の様子です。

AS40Dのアナログ部分の製作については、AS40の製作AS15の製作をご覧ください。
ここでは、心臓部のAD9834DDS VFOについて説明します。

AD9834DDS VFOの開発は、コントロール基板と表示スイッチ基板を接続した形で行いました。

AD9834をコントロールするのは、Arduino互換のaitendo「あちゃんでいいの」です。これにFT232RLを接続して、スケッチを書き込みます。
開発段階では、表示器は秋月電子で販売しているI2C LCD AQM0802を使いましたが、実装には、SainSmartのI2C 1602を使用しました。

AD9834DDS VFOの回路図です。

Arduino(あちゃんでいいの)でAD9834をコントロールする方法はこちらをごらんください。

ロータリーエンコーダを回すとピン変化割り込みが発生し、1クリックごとにSTEP周波数だけVFOの周波数が増減します。
STEPボタンを押すとVFOの周波数ステップは、1KHz→100Hz→10Hz→1KHzと変化し、循環します。
RIボタンを押すと受信周波数が、±980Hz変化できます。
MWボタンを押すと表示周波数がEEPROMに記憶されます。MRボタンを押すと記憶された周波数を読み出すことができます。
周波数の表示には、SainSmartのI2C LCDを使用しました。

AD9834DDS VFOのスケッチは、基本的なことはJA2GQPブログに掲載されている記事を参照しています。(JA2GQP局 TNX)
今回製作するのは、7MHz  CW専用機ですので、SPLIT機能は省略しました。
また、フルブレークインを実現するためにdelay時間を見直し、短縮または省略しました。

TX端子には、電源コントロール基板から送信時に5Vを加えます。

DDSの出力は、LPFを通ってから2SK241GRのバッファアンプで増幅され、受信部と送信部のミキサーに送られます。
バッファの出力は0dBm=1mW程度です。

とりあえず、問題なく動作することを確認しましたが、実際の運用を通して、細かい修正を行いたいと思います。
ソフトウェア(スケッチ)によって様々な機能を加えたり、修正できるのがこのトランシーバの良いところです。
実は、中間周波数も自由に設定できるので、全体の設計も楽になります。
今回は既に製作済みのAS40を使いましたので、中間周波数は、8.466100Hzになっています。

スケッチは参考までにここ(テキストファイル)

inserted by FC2 system